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笛吹おじさん、たこを語る

お昼ごはんを食べそこね、6時くらいに軽くたこ焼きでも、と、いつもの恵比寿「笛吹」へ。

こんにちはー、と声をかけると、どうもー、いまタコを切ってたとこだよ。最近うちの店もおかげさまで雑誌なんかに取材されるようになって、いろんなところからの売り込みも来るようになったんだけど、話だけでもと言われて話をきいてみたら、お宅はどういうたこをお使いになってますって言われたから答えているとどうも話がかみ合わないんだよね。よくよく聞いてみたら、たこの種類の話じゃなくて、たこ焼き用のカットタコをどこから仕入れてるかって話なんだよね。たこ焼き屋はたこは自分で切るものだと思ってたから、びっくりしたねえー。どうりでチェーン店みたいな店がふえるわけだ。たこはたこでもいろんなたこがあって、季節によってよいものが変わったり、熱を通してもやわらかいものや、かたくなってしまうものがあるのにねえ。たこ焼き屋なのにたこを知らないひといるなんてねえ。かたくなるたこは大きいとおいしくないからちっちゃく切るしかないんだよね。だからさ、小さいたこは高いから小さいんだなんて思わずに、大きくて柔らかいたこが入ってるたこ焼きを食べたほうがいいよ、うん。と、焼いてるあいだ、たこの話をいろいろと教えてくれる。

6個入り400円なんだけど、コンビニで小腹を満たすよりもこの店で400円を使ったほうが、たこ焼きそのものの味はもちろん、おじさんの味わいも含めて、あと味がよいのであった。

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